ずいぶん間があいてしまいましたが、
三月のおわりからエイプリルフールまで九州の旅をし、
やきものの産地をまわってきたのでそれについて忘れないうちにかきます。
九州の焼き物といえば!
華やかな絵付けの有田、伊万里がやっぱり有名ですが、
小鹿田(おんた)焼というものがあります。
茶色の生地に白い土を塗り、
飛びカンナという道具を使って点線模様を施したものが代表的です。
小鹿田焼きの魅力は、
素朴な愛嬌がありながらもモダンな雰囲気も持っているところでしょうか。
和食も洋食も映えそうです。
個人的にはとっても好きです◎
そしてもう一つの魅力は、
いまもなお昔ながらの技法を守り続けて手仕事で作られているところから、
器ひとつひとつに気持ちが込められているように感じる事かもしれません。
小鹿田焼きは谷川を中心に現在は10軒ほどの窯元が集まっています。
谷川の水流を利用した唐臼(からうす)と呼ばれる臼の音と水の音が
なんともいえないリズムを作り出しています。
唐臼は大きなししおどしのようなもので、
土を粉砕し粘土等を精製するのに使うようです。
窯も昔ながらの登り窯。
一つの窯元が所有する窯もありますが、
だいたいが共同で焚くそうです。
何から何まで自然からの素材と自然の力を借りて
作られる様子に背筋がのびる気がします。
自然からのものをすこし借りて暮らす。
以前はあたりまえだったことですが、
いまの暮らしではなかなかできないのか、
はたまたそうしようとしていないだけなのか。
…というようなことを考えながらぶらぶら歩くには
とても良いサイズの集落です。
窯元それぞれに販売所もあり、お得な価格で手に入ります!
ワレモノいっぱいの販売所で
窯元のこどもたちが一輪車で遊んでいたのには、
さすが!と思いました。
慣れっこなんですね〜焼き物に
機会があればぜひとも遊びに行ってみてください◎