ぶあいそう
無愛想
ではありません
武相荘
です。
先日、旧白洲邸武相荘へいってきました。
白洲次郎さんと正子さんが暮らしていた邸宅です。
ご夫妻については詳しくは知りませんが、
白洲次郎さんは若いころイギリスへ留学し、
終戦後の日本国憲法成立に深く関わり、
GHQ側に「従順ならざる唯一の日本人」という印象を与えた人物。
正子さんは伯爵家の生まれで文学や工芸、骨董に造詣があり、
執筆活動もされていた文化人、のようです。
そのお二人の感性が凝縮された邸宅。
ほんとうに見事でした。
邸宅の内部は撮影できませんでしたが、
昔ながらの農家でとても立派な梁がめぐらされていました。
それをお二人は少しずつ自分たちが住みやすいように整えていったそうです。
もともと土間だったところは、
白いタイルを敷き詰め床暖房を通し、
ソファを置いて客間に。
次郎さんのアイデアだそうです。
何気なく使われていたであろう家具や器は
骨董であったり高級なものであったり、
めずらしい海外のものであったり。
と思いきや、古民具などもあったり、
いたるところにお二人が「心地よい」
と思われるものだけをそばに置く、という
こだわりが見えました。
次郎さんは戦後の食料難を見越して自ら農作物を作っていたそうです。
使われていた農具がおかれている片隅に『シラス』の文字。
よくわかりませんが、たぶん電灯の笠と思われます。
江戸時代の燭台にそば猪口を組み合わせた花台。
正子さんのセンス。
邸宅の周りを散策していると、茂みの中に狛犬がぽつり。
ここはどこかに似てる。。。
と思ったら、前に働いていたギャラリー。
そこについてはいつか書く機会が訪れたら書きます。
とてもお二人のような暮らし方はマネできるものではないけれど、
心地よく暮らすヒントがたくさんあったように思います。
ぜひお出かけください。
また行きたいなあ。